第2回カリフォルニア訪問記
さて、と・・・正直あんまり書く事もないけど、ざっとまとめ。
今回のカリフォルニア行きの主な目的が、
1.AOPA(Aircraft Owners and Pilot Association)のExpoに参加する。
2.King cityへ行き、Pittsでさらなるトレーニングをする。
3.必要であれば現地の他のスクールにも寄ってビザの話を聞いてくる。
の3つ。取りあえず全部についてそれなりの成果を得て来られたように思う。
で、スケジュールが伸びた理由は
4.近場で行われるエアショーの存在を知ったので見に行く。
まぁ、当初の予定にはなかったけど、Team Oracleのみのショーだって聞いたから折角だし。
まずはAOPA。そもそもアメリカ国内に存在する民間の航空機関連団体としては
EAAと並ぶほどの規模を誇るのがAOPA。ちなみにEAAはExperimental Aircraft Association。
今年の会場はサン・ホゼにあるコンベンションセンター。来年はフロリダのTampaらしい。
テキサスを出たのが11月6日朝で、その日の夕方にはサン・ホゼに到着。
前回の訪問の時にも使った空港なのである程度勝手も分かってたし、レンタカーを借りて宿へ。
その後、またダウンタウンに戻ってきてコンベンションセンターの場所を確認。
開催期間は6日-8日だったけど、その日はもうすぐ終了だって言われたので
結局残り二日分のチケットを購入しておしまい。
EXPO自体は割と真面目な感じのイベント(?)だったので、雰囲気もそれなりに。 分かりやすくエリア別に説明すると、セミナーやセッションがある講習系のエリア。
車で言うところのモーターショーみたいに企業の展示があるエリア。
そして、屋外スペースにある実機展示及び販売のエリア。の三つ。
ちなみに、個人的な目的としては主にセーフティに関するセミナーを受講することと
Team Oracleのメンバーの何人かが展示エリアにいるらしいので会いに行くこと。
受けたセミナーは二日間で
ELT,IFR,エンジンマネージメント、機体のデザイン及びペイントの手法、
Top five common mistakes、Night flight safety、Job seaker、
それとAOPAの今後の展望を紹介する全体セッション。全部で8個。割と忙しめ。
セミナーの様子。これはIFRについて。 この時、全体で300人ぐらい聞いてたけど、
そのうちの8割以上がInstrument保持者だったのには正直びっくりした。多い。
企業展示の風景。ま、モーターショーかね。あそこまで華やかじゃないけど。
今回大き目のスペースを確保してたのは、Diamond社、Cirrus社、Cessna社、Piper社。
ちなみに写真に写ってる赤い機体はCirrus Jet。展示では見かけるけど販売はまだじゃないかな。
ハイパフォーマンスかつ低コストのシングルジェットが今後は増えてくるっぽい。
屋外の展示スペースにもメジャーどころのカンパニーは大体機体を出してたし、
後で聞いたらそれなりに売り上げが出たところもあるらしい。
世の中お金があるところにはあるんだよな・・・チッ。
そんな中で一際目を引いてた(と俺は思った)のがコレ。 ただの複葉機と思う無かれ。
ベースはピッツが元になってるけど、サイズが二周りは大きい。
エンジンはWalter社の物らしいけど、750馬力のターボプロップ。
ちなみに、Pitts S2Bは260馬力。重量対推力の比がかなり違ってくる。
当然Aerobatics機で今までは出来なかった、より3Dな飛び方が出来るとか。
ちなみに、この機体の専属パイロットはKing cityのスクールのインストラクターだった。。
当然俺も教わってる。パッと見はみんな普通なのに実際はこんなにギャップがあるのは何でだ?
で、まぁ、この機体を見た時に率直に感じたのが、 これ、作れるんじゃね?ホントに。
プッシャとトラクタの違いはあるけど、Weight & Balanceを考慮して、
このエンジンをベースに作っていけば飛ばせそうな気がする。 技術的な問題として今すぐでも挙げられるのが、
・重量配分による機体の特性が不明。
・2重反転プロペラにするのであれば、その機構の確立。
・トータルの機体重量に対するエンジン出力の割合が充分かどうか不明。
・プッシャタイプの機体に関するデータが恐らく不充分。
・作り上げた機体を曲技で使えるかどうかも定かじゃない。
・ついでに言うといくらかかるか分からない。
ただ、上記に挙げた問題点のうちいくつかは前例となるべきものがあるのも確か。
何年か前に墜落しちゃったけどミス・アシュレイⅡって機体がP-51をベースにした2重反転。
ま、機体が完成されてるところに強力なエンジンを積んだから出来たのかもしれないけど。 ちなみにこの機体はリノ・エアレースに出てたらしい。
つまり速度だけで考えたら800km近い状況でも2重反転プロペラ機が飛べるって事になる。
どうやって作ったのかね、複雑そうなのに。
もう一つの例が、これはいつの物なのか分からないんだけど、 恐らく大戦中に開発されたであろう機体。機銃付いてるし。
一応、日本にもプッシャの試みがあったのは広く知られる(?)ところで、J7W1震電
この機体の存在を知ってる人はそれなりにいるんじゃないだろうか。 全く白紙から始めるならいざ知らず、多少なりとも叩き台になりそうな物があるって事は
それなりに可能性もあるって考えたいところ。今と昔の技術力って話も出来るだろうし、
10年後ぐらいに作れてれば文句のつけようがない。
作るとしたら全体的な形状が似ている震電をベースにしていくのがいいんだろうけど、
日本で作るってのは・・・技術的には可能でも可能性がかなり低いのも事実。
図面だけもって来てアメリカで作るってのが最も現実的。となるとネックになるのは人脈と資金。
生きてる間に出来たらいいなぁ。
紅の豚の赤い飛行機も作りたい機体の一つだけど、
どちらかと言えばあれは外側の形状だけ整えれば割と簡単に出来そうな気がする。
ま、こういうのをロマンって言うのかね。
書くこと無いとか言ったくせに長くなったけど、取りあえず今日の分は終了。
明日はトレーニングについて少し書くのと、エアショーについて、
それから車で走って回ったカリフォルニアの様子なんかを書いてみようかな。
今回のカリフォルニア行きの主な目的が、
1.AOPA(Aircraft Owners and Pilot Association)のExpoに参加する。
2.King cityへ行き、Pittsでさらなるトレーニングをする。
3.必要であれば現地の他のスクールにも寄ってビザの話を聞いてくる。
の3つ。取りあえず全部についてそれなりの成果を得て来られたように思う。
で、スケジュールが伸びた理由は
4.近場で行われるエアショーの存在を知ったので見に行く。
まぁ、当初の予定にはなかったけど、Team Oracleのみのショーだって聞いたから折角だし。
まずはAOPA。そもそもアメリカ国内に存在する民間の航空機関連団体としては
EAAと並ぶほどの規模を誇るのがAOPA。ちなみにEAAはExperimental Aircraft Association。
今年の会場はサン・ホゼにあるコンベンションセンター。来年はフロリダのTampaらしい。
テキサスを出たのが11月6日朝で、その日の夕方にはサン・ホゼに到着。
前回の訪問の時にも使った空港なのである程度勝手も分かってたし、レンタカーを借りて宿へ。
その後、またダウンタウンに戻ってきてコンベンションセンターの場所を確認。
開催期間は6日-8日だったけど、その日はもうすぐ終了だって言われたので
結局残り二日分のチケットを購入しておしまい。
EXPO自体は割と真面目な感じのイベント(?)だったので、雰囲気もそれなりに。
車で言うところのモーターショーみたいに企業の展示があるエリア。
そして、屋外スペースにある実機展示及び販売のエリア。の三つ。
ちなみに、個人的な目的としては主にセーフティに関するセミナーを受講することと
Team Oracleのメンバーの何人かが展示エリアにいるらしいので会いに行くこと。
受けたセミナーは二日間で
ELT,IFR,エンジンマネージメント、機体のデザイン及びペイントの手法、
Top five common mistakes、Night flight safety、Job seaker、
それとAOPAの今後の展望を紹介する全体セッション。全部で8個。割と忙しめ。
セミナーの様子。これはIFRについて。
そのうちの8割以上がInstrument保持者だったのには正直びっくりした。多い。
今回大き目のスペースを確保してたのは、Diamond社、Cirrus社、Cessna社、Piper社。
ちなみに写真に写ってる赤い機体はCirrus Jet。展示では見かけるけど販売はまだじゃないかな。
ハイパフォーマンスかつ低コストのシングルジェットが今後は増えてくるっぽい。
屋外の展示スペースにもメジャーどころのカンパニーは大体機体を出してたし、
後で聞いたらそれなりに売り上げが出たところもあるらしい。
世の中お金があるところにはあるんだよな・・・チッ。
そんな中で一際目を引いてた(と俺は思った)のがコレ。
ベースはピッツが元になってるけど、サイズが二周りは大きい。
エンジンはWalter社の物らしいけど、750馬力のターボプロップ。
ちなみに、Pitts S2Bは260馬力。重量対推力の比がかなり違ってくる。
当然Aerobatics機で今までは出来なかった、より3Dな飛び方が出来るとか。
ちなみに、この機体の専属パイロットはKing cityのスクールのインストラクターだった。。
当然俺も教わってる。パッと見はみんな普通なのに実際はこんなにギャップがあるのは何でだ?
で、まぁ、この機体を見た時に率直に感じたのが、
プッシャとトラクタの違いはあるけど、Weight & Balanceを考慮して、
このエンジンをベースに作っていけば飛ばせそうな気がする。
・重量配分による機体の特性が不明。
・2重反転プロペラにするのであれば、その機構の確立。
・トータルの機体重量に対するエンジン出力の割合が充分かどうか不明。
・プッシャタイプの機体に関するデータが恐らく不充分。
・作り上げた機体を曲技で使えるかどうかも定かじゃない。
・ついでに言うといくらかかるか分からない。
ただ、上記に挙げた問題点のうちいくつかは前例となるべきものがあるのも確か。
何年か前に墜落しちゃったけどミス・アシュレイⅡって機体がP-51をベースにした2重反転。
ま、機体が完成されてるところに強力なエンジンを積んだから出来たのかもしれないけど。
つまり速度だけで考えたら800km近い状況でも2重反転プロペラ機が飛べるって事になる。
どうやって作ったのかね、複雑そうなのに。
もう一つの例が、これはいつの物なのか分からないんだけど、
一応、日本にもプッシャの試みがあったのは広く知られる(?)ところで、J7W1震電
この機体の存在を知ってる人はそれなりにいるんじゃないだろうか。
それなりに可能性もあるって考えたいところ。今と昔の技術力って話も出来るだろうし、
10年後ぐらいに作れてれば文句のつけようがない。
作るとしたら全体的な形状が似ている震電をベースにしていくのがいいんだろうけど、
日本で作るってのは・・・技術的には可能でも可能性がかなり低いのも事実。
図面だけもって来てアメリカで作るってのが最も現実的。となるとネックになるのは人脈と資金。
生きてる間に出来たらいいなぁ。
紅の豚の赤い飛行機も作りたい機体の一つだけど、
どちらかと言えばあれは外側の形状だけ整えれば割と簡単に出来そうな気がする。
ま、こういうのをロマンって言うのかね。
書くこと無いとか言ったくせに長くなったけど、取りあえず今日の分は終了。
明日はトレーニングについて少し書くのと、エアショーについて、
それから車で走って回ったカリフォルニアの様子なんかを書いてみようかな。
by Twintailwings | 2008-11-17 09:55 | 日常