Dance in the sky part1

ただいま。
今回は約10日間の日程で西海岸。
カリフォルニア州、サン・ホゼから南へ100マイル。キング・シティへ。

目的はただ一つ。
踊り方を、空に描くステップの踏み方をその身で覚えるために。





とにかく、色んな意味で人生で一番充実した時間になったと思う。

ここに来た元々のきっかけは思い返す事8年前。
ビッグサイトで催されてた国際航空宇宙展(International aerospace2000だったかな)に
一人で行った時・・・その頃はまだそこまで知名度も高くなっていなかったけど、
確かな存在感を示していたTeam Airock、
その代表でもあり卓越した技術を持つパイロットであったロック岩崎氏に会った事。

あの頃の自分はまだ空を飛ぶって事がどんな事なのか、
それすらわからず、ただ、空を見上げて憧れてるだけの子供だった。
でも、その時の経験、ロックさんのあの優しく深い瞳、そこに何かを感じていたんだと思う。
「あれがパイロットなんだ」って。

今回、何よりもこの期間を大事にしたかったのは
一年の中でも一番いいタイミングで最も望ましい場所に居たかったから。

ロックさんの師匠、そして、ノブさん、サニーさんの師匠でもある
Sean・D・Tucker(ショーン・D・タッカー)に会うため。
そして、彼のスクールで本当の空の飛び方を学ぶため。
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エアショーに少しでも興味がある人ならショーン・タッカーの名前を一度は聞いた事があるはず。
もはや生きる伝説となったような人だし、ピッツを使わせたら世界一だと俺は思ってる。

今回のトレーニングの期間中、ショーン・タッカー本人から教わる機会は残念ながら無かった。
けど使った機体はまぎれもなく俺の憧れた機体、Pitts S2BとS2C。
どちらも信じられないぐらいの性能を持ってる機体だった。今までの機体じゃ比較にならない。
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第一印象は「小さい」だった。いわゆるコンパクトって言う意味での。
普段乗ってるセスナやパイパーの4人乗りと比べるまでもなく明らかにサイズが違う。
なおかつ、エンジンの性能も格段に上。操作性は「軽い」の一言に尽きる。
参考までに普段使ってる機体の一つパイパー180の写真。
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Pittsの上の写真とこの写真、どちらも歩測で10歩の距離から撮った物。
コンパクトかつハイパワー。いわゆる一つの理想型かもしれない。

初日のトレーニングは基本的な知識を覚えるための座学。
その後、2回のフライトの中で
Dutch roll, Box/Diamond/Circle control, Slow flight, Harrier/Leaf fall, Spin
Ballistic roll, Barrel roll, Slow roll, Wingover30°&60°を練習。

一日で、しかも初めてのAerobatics trainingをするって状態では明らかにキャパシティオーバー。
2回目のフライトの最後の方で、明らかにそれと分かるAirsickに。
ある程度想定して普段から体力づくりはしてたつもりだけど、本番に勝るトレーニング無し。

以下、各種マニューバー解説

・Dutch roll
いわゆる「翼を振る」飛び方。水平直線飛行をしながら左右に翼を振って飛ぶだけ。
エルロンを使ったロールの動きとラダーを使ったヨーの動きをコーディネートする練習。
・Box/Diamond/Circle control
水平直線飛行から、ラダー、エレベーター、エルロンを使って機首部分の軌跡で
正方形、ひし形、円を描く飛び方。Ducth rollと同様に3つの舵の使い方を覚える練習。
・Slow flight
今までやった事のあるスローフライトと同様。ただ、この時はストールの状態で
ラダーのみを使ってスピンさせないためのコントロールを練習した。
・Harrier/Leaf fall
Slow flightの技術の応用。機首上げ状態で機体を立ち上げたまましばらく静止。
その後ストールさせつつラダーのコントロールのみでスピンを防ぎ、
垂直方向にひらひらと落下していく練習。ポイントはラダー。
・Spin
ストール+ヨーでスピンする。失速してからどちらかのラダーを思いっきり蹴りこみ、
エレベーターで失速を維持しつつクルクルと回りながら降下する。以下写真。
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・Ballistic roll
最も初歩的なエルロンロール。30度ほど機首を持ち上げてからエルロンとラダーで
機体の状態をコーディネートさせつつ左、もしくは右に回る。以下写真。
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・Barrel roll
バレル、つまり樽。その内側を沿うようにして回るエルロンロール。
コントロールは3舵全てを使用。エルロンとエレベーターの加減、ラダーのタッチが大事。以下写真。
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・Slow roll
別名をCompetition roll。水平直線飛行状態で、高度も方位も変えずに行うエルロンロール。
当然90度180度270度でコントロールの仕方は異なる。発展系に4point rollあるいは
8point roll等のHesitation rollがある。以下写真。
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・Wingover
30度あるいは60度の機首上げから90度バンクに入れて降下しつつ行う旋回方法。
限られたスペース(前後左右)の中で安全かつ効率的にターンするためのマニューバー。
Commercial pilotのLazy eightをもう少し急にしたようなイメージ。以下写真。
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これで一日分。
トレーニング日程が短い分、密度も濃い。
慣れないGがかかった状態でのコントロールになるせいで、体力の消耗が激しい。

でも、まだまだ初歩。
と言うわけで続きは明日。
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by Twintailwings | 2008-10-01 14:09 | Aviation  

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